【学生の皆さんへ】学習・教育における生成AIの利用について(第2報)
岡山大学長
那須保友
学習・教育における生成AIの利用について(第2報)
令和5年4月21日付けで、学習・教育における生成系AIの利用についてお知らせしたところですが、学問的誠実性(Academic Integrity)の考え方に基づく現状の留意事項を一部見直しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
なお、本学としては、引き続き、学生の皆さんが目的を持って自分自身で学習し、考えることが最も重要であると考えます。
記
■生成AIに関する留意事項
1. 学びの主体は学生である:生成AIは文章や画像などを自動生成することができますが、目的を持って自分自身で学習し、考えることが重要です。
2. 倫理を考慮する:誹謗中傷やプライバシーの侵害、差別的・攻撃的な表現が含まれていないかを慎重に考え、軽率な利用を控えることが必要です。
3. 結果を検証する:生成された内容が正確であるとは限りません。レポートや学術論文などの正確性が重要な内容を扱う場合は、信頼できる情報源から裏付けを取ることが重要です。
4. 個人情報の流出に気をつける:生成AIがどのような処理をしているかわかりません。安易に個人情報や機密情報をAIに提供しないようにしましょう。
5. 自己責任で利用する:AIが生成した内容を利用したことで何らかの問題が発生した場合、その責任はあなた自身にあることを忘れないようにしましょう。
6. 著作権に留意する:AIを利用して生成した文章等の利用により、既存の著作物に係る権利を侵害することがないようにしましょう。
なお、生成AIが作成した文章やプログラム等の出力結果は、学生自身で考えたものではありません。それらをレポートや論文の執筆、試験にそのまま使うことは、剽窃や不正行為に当たると認定されることがあります。生成AIの使用を限定したり禁止したりする指示は授業科目によって異なりますので、使用については担当教員の指導に従ってください。
本学としては、最新の動向を注視し、今後も生成AIについて継続的に検討を行い、適宜お知らせいたします。
以上