2022年度第2回(通算第6回)大学教育リデザイン研究会

国立大学における先駆的なAO入試の実績が示すもの-九州大学21世紀プログラム入学者選抜の17年-

日時

2022年7月22日(金)16:30-18:00

講師

田尾 周一郎 氏(九州大学 基幹教育院 助教)
副島 雄児 氏(九州大学 基幹教育院 教授)

内容

 九州大学21 世紀プログラムは、2001 年度にスタートしました。その1 期生を選抜した入試の実施は、2000 年の9月。三つのポリシー「学位授与の方針」「教育課程編成・実施の方針」「入学者受入れの方針」が提起されたのは、中央教育審議会「我が国の高等教育の将来像(答申)」(2005.01.28)です。その後の答申等で繰り返し言及されるようになる”3 ポリ”の登場以前に、教育と入試が一体で検討され、21 世紀プログラムのカリキュラムと深く連動した入試が産声を上げていました。
 課題意識があり、学びへの意欲が高いことなどを求めるカリキュラムがあるので、そのような視点での選抜を行う。志望理由書や活動報告書等の丁寧な査読、模擬授業の受講、教場での小論文、集団討論の観察、複数教員による個人面接などによって、志願者と大学教育とのお見合いが行われているような入試が展開されていたのです。この入試は、2003 年9 月に、文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択されています。現在、九州大学共創学部(2018 年4 月設置)へと発展した21 世紀プログラムは、その入学者選抜を2016年度に終えたところです。
 本研究会では、この17 年間で実施された計17 回の21 世紀プログラム入学者選抜を振返り、その実践と実績を根拠としながら、本学における新たな入学者選抜への視点や課題を深く共有し、組織的展開に向けた突破口を探ります。

 【参考:九州大学21世紀プログラム】
  https://www.artsci.kyushu-u.ac.jp/~21cp/

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